世間に日常が戻り始めた。
コロナウィルスのワクチン接種が進んだこともあって、感染者数が徐々に減り、ようやく全国的に緊急事態宣言が解除。
もはや『緊急事態宣言』が「緊急」ではなく「普通」になりつつあった異常事態を、我々日本人はついに乗り越えられたのだろうか。
相変わらずマスク着用の状態ではあるが、居酒屋なんかも営業しだして、ちょっと飲みに行ったりはできるようになった。
町中の交差点で、すれ違う人々皆マスクをしている姿を見て、ふと、こんな光景の写真がきっと『世界的な感染症が流行』なんて説明付きで、将来歴史の教科書に載ったりするのだろうなと、思いを馳せたりした。
私はいわゆる『社会人』になった。
大学時代にラップに出会い、多くのラッパーから、自分の「こうしたい」を大事にする生き方を教えてもらったが、今の選択が正解なのかは正直わからなかったりする。
日常の中のちょっとした「こうしたい」に目隠しをしないようにすることは、昔より徐々にできるようになった気がするが、じゃあ生涯かけてやりたいことは?って言われたら、難しい。
というより、まだ20年やそこらしか生きていない、ぬくぬくと甘やかされて育ってきた世間知らずの大学生で、そんな明確な「やりたいこと」を持っているやつなんかいるのだろうか。
少なくとも自分の周りにはいない。そして私自身も例にもれず。
ANARCHYの『ENERGY DRINK』というナンバーに、こんなリリックがある。
やりたいことやってない奴が異常者
やりたいことをやれ、俺達はそうやって生きている、そんなことを歌うラッパーはたくさんいる。
そして私はそんな彼らの生き方をかっこいいと思うし、憧れる。
彼らはどうやって「やりたいこと」を見つけているのだろうか。教えてくれ…
なんて。社会人ブルーだろうか。